食後には倦怠感が出て当然という気がしますが、その倦怠感があまりにも重かったり毎回続くようでは問題です。これは、やはり病気の症状とみていいでしょう。

まず考えられるのは自律神経失調症です。これはストレスや疲労などで交換神経系と副交感神経系が乱れて身体の各部分を正常に制御できなくなる病気で、普段は何ともありませんが、少し無理をしたり寝不足になったり、あるいは食後で気が緩んだりすると発症することがあります。この病気の治療は素人には無理で、下手に市販薬などを使用すると取り返しがつかない結果になる場合がありますので、すぐに病院に行って検査してもらいましょう。

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食後に眠くなったり倦怠感が出たりするのは、代謝が落ちているためとも考えられます。これは臓器がダメージを受けたり負荷がかかっている状態で、取り込んだ食物を消化したりすることにパワーを食われて眠気や脱力感が出るというものです。長期間の疲労が蓄積していたり、精神的に疲労している場合に出やすく、またストレスがかかっていると発症します。この病気もまた、病院で治療することが必要です。

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食後の倦怠感で考えられるのは、あまり聞かない言葉ですが食後低血圧というものがあります。これは起立性低血圧の一種で、循環器内科の専門医に診察してもらう必要があります。この病気は文字通り食後に血圧が下がるというもので、低血圧によって倦怠感が感じられるものです。

あるいは、特に問題がない場合もあります。食後、満腹すると大抵の人間は気が緩むものです。多少疲れていても、気が張っているときには感じなかったことが、満腹の状態でどっと出てきて倦怠感になるというのもよくある話です。低血圧気味の人や、貧血症の人はさらにそうなりやすいとされていますが、これらは特に日常生活に支障が出るわけでもなく、治療の必要はありません。多少の倦怠感は、人間生活上当たり前のことですので、あまり気にしないでやりすごすとか、いっそ食後にはゆっくり休んでしまうという方法もあります。

食後の倦怠感が問題になるのは、その倦怠感がひどく重いか、あるいはずっと続いたり、毎回出たりする場合でしょう。食後だけでなく食事中や食前、そしてそうでない時にも倦怠感が出るのなら、それはもう病気です。肝臓系の問題がある場合が多いので、すぐに検査しましょう。肝臓の病気は初期には自覚症状がないことが多いのですが、倦怠感は肝炎が進行しているときに発症する症状です。